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GA4とは|仕組み・用語と最初に見る3つの画面

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GA4(Google アナリティクス 4)は、Google が無料で提供するアクセス解析の道具で、サイトに来た人の行動を「イベント」として記録し、どこから来て、何を読み、申し込みなどの成果につながったかを見られます。用語は多く見えますが、最初はユーザー・セッション・エンゲージメント率・表示回数・キーイベントの5つで足ります。この記事では、GA4の仕組みと用語を Google のヘルプの定義どおりに整理し、最初に見る3つの画面と、最初にやっておく設定を、このブログ(のれん)の設定例と一緒に紹介します。

この記事の要点

  • GA4 は、旧版のユニバーサル アナリティクスに代わる Google のアクセス解析の道具で、旧版は2023年7月1日に計測の処理が止まりました。
  • GA4 は、ページの表示もクリックもスクロールも、すべて「イベント」という同じ形で記録します。
  • 「エンゲージメントのあったセッション」は、10秒以上続いた・キーイベントが起きた・2ページ以上表示された、のどれかを満たす訪問です。
  • 最初に見る画面は「トラフィック獲得」「ページとスクリーン」「イベント」の3つで、どこから来て、何が読まれ、成果につながったかが分かります。
  • GA4 を入れたら、データ保持期間を14か月にする、成果をキーイベントにする、Search Console とつなぐ、の3つを最初にやっておきます。
GA4で分かること。1 どこから来たか(検索・SNS・広告・ほかのサイト)、2 何を読んだか(読まれたページ・時間・スクロール)、3 成果につながったか(申込・問い合わせ・ボタンのクリック)。GA4(Google アナリティクス 4)は無料のアクセス解析の道具。
図1 GA4で分かること

GA4とは

GA4(Google アナリティクス 4)は、Google が無料で提供するアクセス解析の道具で、サイトに来た人の行動を「イベント」として記録し、どこから来て、何を読み、申し込みなどの成果につながったかを見られます。サイトに計測用のタグを入れると、ページが開かれるたびにデータが送られ、管理画面のレポートで集計結果を見られます。

GA4 の前には、ユニバーサル アナリティクス(UA)という旧版がありました。アナリティクス ヘルプによると、無料の標準プロパティでは2023年7月1日に計測の処理が止まり、2024年7月1日の週以降は、旧版の画面にもデータにもアクセスできなくなっています。今から Google アナリティクスを使う場合は、GA4 一択です。

項目内容
正式な名前Google アナリティクス 4(GA4)
料金無料(大企業向けの有料版 Google アナリティクス 360 もある)
旧版ユニバーサル アナリティクス。標準プロパティは2023年7月1日に処理を停止
記録のしかたすべての行動を「イベント」として記録する
分かることどこから来たか・何を読んだか・成果につながったか
分からないこと検索で何位に出たか・ページのどこが見られたかの細かい様子

GA4の仕組み:すべてを「イベント」で数える

GA4 は、ページの表示もクリックもスクロールも、すべて「イベント」という同じ形で記録します。ページが表示されたら page_view、ページの下まで読まれたら scroll というように、出来事ごとに名前の付いたイベントが送られる仕組みです。

GA4は、すべての行動をイベントという同じ形で記録する。ページの表示(page_view)、スクロール(scroll)、外部リンクのクリック(click)、ファイルのダウンロード(file_download)、フォームの送信(form_submit)、相談ボタンのクリック(cta_click。自分で作る)。
図2 すべての行動を「イベント」で記録する

イベントは4種類

アナリティクス ヘルプでは、イベントを4種類に分けています。最初から集まるもの、設定でオンにすると集まるもの、自分で入れるものがあります。

イベントの4種類。自動収集イベント:GA4を入れると最初から集まる(page_view など)。拡張計測機能イベント:設定でオンにすると集まる(scroll・click など)。推奨イベント:名前が決まっていて、自分で入れる(購入など)。カスタム イベント:自分で名前を決める。ほかで足りないときだけ。
図3 イベントの4種類
種類集まり方例
自動収集イベントGA4 を設定すると最初から集まるページの表示(page_view)など
拡張計測機能イベント拡張計測機能をオンにすると集まるスクロール・外部リンクのクリック・ファイルのダウンロード
推奨イベント名前とパラメータが決まっていて、自分で入れる購入・ログインなど
カスタム イベント自分で名前を決めて入れる相談ボタンのクリック(のれんの cta_click)

ヘルプでは、カスタム イベントは、ほかの種類で用途に合うものが無い場合にだけ作るのが望ましいとされています。

拡張計測機能で自動で集まるもの

拡張計測機能をオンにすると、タグを足さなくても次のイベントが集まります。ブログやコーポレートサイトなら、まずはこれで十分です。

イベント名記録されるとき(アナリティクス ヘルプより)
page_viewページが読み込まれたとき
scroll各ページで初めて一番下(縦の90%の深さ)までスクロールしたとき
click今のドメインから別のサイトへのリンクをクリックしたとき
view_search_resultsサイト内検索の結果ページが表示されたとき
file_downloadPDF などのファイルへのリンクをクリックしたとき
form_start / form_submitフォームを初めて操作したとき/送信したとき
video_start など埋め込んだ YouTube 動画を再生したとき

まず覚える5つの用語

GA4 のレポートを読むには、ユーザー・セッション・エンゲージメント率・表示回数・キーイベントの5つの用語を押さえれば足ります。どれもレポートの列の名前として出てくるもので、意味を取り違えると数字の読み方を誤ります。

5つの用語の関係。ユーザー(来た人)の中にセッション(1回の訪問)が複数あり、各セッションの中に page_view(表示回数)・scroll・click・cta_click(キーイベント)などのイベントがある。エンゲージメント率は、セッションのうち、ちゃんと見られた割合。表示回数は page_view の数、キーイベントは成果にあたるイベントの数。
図4 5つの用語の関係
用語意味気をつけること
ユーザー来た人の数。レポートの「ユーザー」はアクティブ ユーザー合計ユーザー数・新規ユーザー数とは数え方が違う
セッション1回の訪問。1人が2回来れば2セッションユーザーより多くなるのが普通
エンゲージメント率セッションのうち、エンゲージメントのあったセッションの割合反対の数字が GA4 の直帰率
表示回数ページが表示された回数(page_view の数)同じ人が同じページを2回見れば2回
キーイベント成果にあたる行動として指定したイベント自分のサイトの成果にあたるイベントを指定しないと、成果が数えられない

エンゲージメントのあったセッションとは

アナリティクス ヘルプでは、「エンゲージメントのあったセッション」を、10秒以上続いた、キーイベントが起きた、2ページ以上表示された、のどれかを満たすセッションと定義しています。エンゲージメント率はその割合で、直帰率は、どれも満たさなかったセッションの割合です。

エンゲージメントのあったセッションの条件(どれか1つ)。10秒以上続いた、キーイベントが起きた、2ページ以上表示された。エンゲージメント率は、上のどれかを満たしたセッションの割合。直帰率は、どれも満たさなかったセッションの割合。GA4 の直帰率は「エンゲージメントが無かった割合」。出典:アナリティクス ヘルプ。
図5 エンゲージメントのあったセッションの条件

この定義では、1ページしか見ていなくても、10秒以上読まれていればエンゲージメントのあったセッションになります。記事を1本読んで帰る人が多いブログでも、読まれた訪問と、すぐに閉じられた訪問を分けて見られます。

キーイベントとは

キーイベントは、事業の成果にとって特に重要な行動を測るために、自分で指定するイベントです。以前は「コンバージョン」と呼ばれていました。アナリティクス ヘルプによると、Google 広告と GA4 で「コンバージョン」の数え方が違い、数字が合わないことがあったため、成果を測るものは GA4 では「キーイベント」、広告の測定や入札に使うものは「コンバージョン」と呼び分けるようになりました。

最初に見る3つの画面

最初に見る画面は、「トラフィック獲得」「ページとスクリーン」「イベント」の3つで、それぞれ「どこから来たか」「何が読まれたか」「成果につながったか」が分かります。左のメニューの並びは、プロパティを作ったときに選んだ目的などで変わるため、見つからないときは画面上の検索欄にレポートの名前を入れて開きます。

最初に見る3つの画面(レポート)。トラフィック獲得:どこから来たか(チャネルごとのセッション・エンゲージメント率・キーイベント)。ページとスクリーン:何が読まれたか(ページごとの表示回数・ユーザー・エンゲージメント時間)。イベント:成果につながったか(キーイベントにしたイベントの件数)。左のメニューの並びはプロパティの設定で変わる。見つからないときは上の検索欄でレポート名を検索。
図6 最初に見る3つの画面

1. トラフィック獲得:どこから来たか

トラフィック獲得のレポートでは、訪問(セッション)がどこから来たかを、チャネル(検索・SNS・広告・ほかのサイトからのリンクなど)ごとに見られます。表の列には、セッション、エンゲージのあったセッション数、エンゲージメント率、キーイベントなどが並びます。

似た名前の「ユーザー獲得」は、新しく来た人が最初にどこから来たかを見るレポートです。トラフィック獲得は、新しい人も2回目以降の人も含めた、訪問ごとのアクセス元です。毎月の流れを見るなら、まずトラフィック獲得を使います。

2. ページとスクリーン:何が読まれたか

ページとスクリーンのレポートでは、ページごとの「表示回数」「アクティブ ユーザー」「アクティブ ユーザーあたりの平均エンゲージメント時間」などが見られます。どの記事がよく読まれ、どの記事が読まれていないかを確かめる画面です。

表の最初の列が「ページパスとスクリーン クラス」(ページのURLのパス)になっていれば、表の上の検索欄にURLの一部(たとえば /seo/)を入れて、カテゴリごとに絞り込めます。ページの題名の列になっている場合は、列の名前をクリックして切り替えます。ページのどこまで読まれたか、どこがクリックされたかまで見たい場合は、ヒートマップの道具を組み合わせます。のれんでは Microsoft Clarity を使っています。

3. イベント:成果につながったか

イベントのレポートでは、イベントごとの件数が見られます。キーイベントに指定したイベント(申し込み、問い合わせ、相談ボタンのクリックなど)がどれだけ起きたかを確かめます。キーイベントの件数は、トラフィック獲得のレポートの列にも出るため、どのチャネルからの訪問が成果につながったかも分かります。

毎月の数字を経営者や社内に報告する場合は、この3つの画面から必要な数字だけを選びます。報告のしかたは経営者向けWebレポートの書き方でまとめています。

最初にやっておく設定

GA4 を入れたら、データ保持期間を14か月にすること、成果にあたる行動をキーイベントにすること、Search Console とつなぐことの3つを最初にやっておきます。どれも、計測を始めるときに決めておくと、あとで見たい数字が足りずに困ることがないためです。

GA4を入れたら最初にやる3つの設定。1 データ保持期間を14か月に(管理、データの収集と修正、データの保持。探索レポートで古い期間を見るため)。2 成果をキーイベントにする(管理、データの表示、イベントの一覧でマーク。申込・問い合わせ・相談ボタンなど)。3 Search Console とつなぐ(管理、サービス間のリンク設定。検索語句とページの数字が見られる)。
図7 最初にやる3つの設定
設定場所理由
データ保持期間を14か月にする管理 → データの収集と修正 → データの保持選べるのは2か月か14か月(無料版)。探索レポートで古い期間を見るときに効く。標準のレポートには影響しない
成果をキーイベントにする管理 → データの表示 → イベント(一覧でキーイベントとしてマーク)自分のサイトの成果を指定しないと数えられない。早めに決めておくと、成果の推移を長く見られる
Search Console とつなぐ管理 → サービス間のリンク設定 → Search Console のリンクGA4 の画面で、検索語句と、ページごとの検索からの流入が見られる。Search Console の保持期間に合わせて過去16か月分

データ保持期間は、アナリティクス ヘルプによると、探索レポートとファネルのレポートにだけ影響し、標準の集計レポートには影響しません。それでも、探索で前年と比べたくなったときに困らないよう、最初に14か月にしておきます。

キーイベントは、イベントの一覧で、イベント名の横にある星のマークを選ぶと指定できます。自分で作ったイベントは、データが届いて一覧に出てから指定します。また、プロパティを作ったときに選んだ目的によっては、purchase(購入)などが最初からキーイベントとして並んでいることがあります。自分のサイトに無い行動であれば、数字が入らないだけなので、気にしなくて大丈夫です。

のれんでの設定例

このブログ(のれん)では、Google タグ マネージャー(GTM)経由で GA4 を入れ、記事の種類やカテゴリを一緒に送り、相談ボタンのクリックをイベントとして数える設定にしています。サイトに入れるタグは GTM の1つだけで、GA4 と Microsoft Clarity は GTM の中で設定しています。

のれん(noren.blog)の計測の流れ。記事ページ(種類・カテゴリ・公開日を添える)から Google タグ マネージャーへ送り、GA4(ページの表示・相談ボタンのクリック)と Clarity(ヒートマップ・録画)に分ける。タグはサイトに1つ(GTM)だけ入れ、GA4・Clarity は GTM の中で設定。
図8 のれんの計測の流れ
設定のれんでの中身
入れ方Google タグ マネージャー経由。拡張計測機能はオン
ページと一緒に送る情報ページの種類(記事・カテゴリなど)、カテゴリ、著者、PR記事かどうか、公開日
自分で作ったイベント相談ボタンのクリック(cta_click)・広告リンクのクリック・テンプレートのダウンロード
カスタムディメンション上の情報をレポートで使えるように6つ登録
キーイベント相談ボタンのクリック(cta_click)。イベントの一覧に出てから、2026年10月21日にキーイベントとしてマーク

ページと一緒にカテゴリを送っているので、相談ボタンのクリックが集まってくれば、どのカテゴリの記事から相談につながったかを見られるようにしています。記事を増やすテーマを決めるときの材料にする予定です。

GA4でできないこと・ほかの道具と分ける

GA4 では、検索で何位に出たかや、ページのどこが見られたかの細かい様子は分からないため、Search Console やヒートマップと組み合わせて使います。道具ごとに得意なことを決めておくと、同じ数字を何か所も見に行かずに済みます。

知りたいこと使う道具
どこから来て、何を読み、成果につながったかGA4
検索で何位に出て、どの語句で表示されたかSearch Console(検索順位の調べ方)
ページのどこまで読まれ、どこがクリックされたかヒートマップ(Microsoft Clarity など)

よくある質問

GA4は無料ですか?

無料で使えます。大企業向けには有料版の Google アナリティクス 360 があり、データを保持できる期間の上限などが違います。一般的な会社のサイトやブログなら、無料版で足ります。

GA4に直帰率はないのですか?

あります。GA4 の直帰率は「エンゲージメントのあったセッション以外の割合」で、エンゲージメント率の反対の数字です。1ページだけ見て帰っても、10秒以上読まれていれば直帰には数えられません。

旧版(ユニバーサル アナリティクス)のデータは見られますか?

見られません。アナリティクス ヘルプによると、2024年7月1日の週以降、旧版の画面とデータにはアクセスできなくなっています。

コンバージョンとキーイベントは何が違いますか?

GA4 で成果を測るために指定するのがキーイベント、Google 広告で成果を測ったり入札に使ったりするのがコンバージョンです。GA4 のキーイベントをもとに、Google 広告のコンバージョンを作ることもできます。

まとめ

GA4 は、次の順番で覚えると使い始めやすくなります。

  • GA4 は、行動をすべて「イベント」として記録する、Google の無料のアクセス解析の道具
  • 用語は、ユーザー・セッション・エンゲージメント率・表示回数・キーイベントの5つから
  • エンゲージメントのあったセッションは、10秒以上・キーイベント・2ページ以上のどれか
  • 最初に見る画面は、トラフィック獲得・ページとスクリーン・イベントの3つ
  • 最初に、データ保持期間を14か月にし、成果をキーイベントにし、Search Console とつなぐ

出典・参考資料

  1. ユニバーサル アナリティクスのサポート終了(2026年10月21日確認)(アナリティクス ヘルプ)
  2. [GA4] イベントについて(2026年10月21日確認)(アナリティクス ヘルプ)
  3. [GA4] 拡張計測機能(2026年10月21日確認)(アナリティクス ヘルプ)
  4. [GA4] エンゲージメント率と直帰率(2026年10月21日確認)(アナリティクス ヘルプ)
  5. [GA4] ユーザー指標(2026年10月21日確認)(アナリティクス ヘルプ)
  6. [GA4] キーイベントについて(2026年10月21日確認)(アナリティクス ヘルプ)
  7. [GA4] トラフィック獲得レポート(2026年10月21日確認)(アナリティクス ヘルプ)
  8. [GA4] データの保持(2026年10月21日確認)(アナリティクス ヘルプ)
  9. Search Console を Google アナリティクスに接続する(2026年10月21日確認)(アナリティクス ヘルプ)

この記事を書いた人

株式会社アップワードで、中小企業のWeb広告・SEO・アクセス解析を担当しています。広告の月次レポートやサイトの分析、AIを使った制作の仕組みづくりまで、実務で手を動かしています。

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