アクセス解析

アクセス解析とは|3つの道具の使い分けと始め方

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アクセス解析とは、サイトにどこから人が来て、何を見て、申し込みなどの成果につながったかを数字で確かめ、サイトや集客の改善に使う作業です。道具は、サイトに来る前を見る Search Console、来てからを見る GA4、ページの中を見るヒートマップの3つを組み合わせます。どれも無料で始められますが、数字を眺めるだけでは改善につながりません。この記事では、3つの道具の使い分け、見る3つの層、始める手順、毎月の回し方をまとめ、それぞれの詳しい記事を案内します。

この記事の要点

  • アクセス解析は、どこから来て、何を見て、成果につながったかを数字で確かめ、改善に使う作業です。
  • 道具は、Search Console(来る前)、GA4(来てから)、ヒートマップ(ページの中)の3つを組み合わせます。
  • 見るものは、集客・行動・成果の3つの層に分けると、どこで人が減っているかを探しやすくなります。
  • 始めるときは、Search Console の登録、GA4 の設定、ヒートマップの導入、自分たちのアクセスの除外、プライバシーポリシーへの記載の順に進めます。
  • 毎月1回、確かめたいことを先に決めてから数字を見て、次にやることを1つ決めるところまでを1回分にします。
アクセス解析の全体。来る前は Search Console(検索での表示・クリック・順位)、来てからは GA4(どこから来て、何を見て、成果は)、ページの中はヒートマップ(どこを押し、どこまで読んだか)。3つを組み合わせて、改善の次の一手を決める。
図1 アクセス解析の全体

アクセス解析とは

アクセス解析とは、サイトにどこから人が来て、何を見て、申し込みなどの成果につながったかを数字で確かめ、サイトや集客の改善に使う作業です。目的は数字を集めることではなく、「次に何を直すか」を決めることにあります。

たとえば、検索からの訪問は増えているのに申し込みが増えていないなら、ページの中で迷っている可能性があります。逆に、申し込みの割合は高いのに訪問が少ないなら、集客を増やす手を考えます。アクセス解析は、こうした判断の材料を、感覚ではなく数字で用意する作業です。

3つの道具と役割

アクセス解析の道具は、サイトに来る前を見る Search Console、来てからを見る GA4、ページの中を見るヒートマップの3つを組み合わせます。1つの道具だけでは、人がどこで減っているかの一部しか見えないためです。

3つの道具と役割。Search Console(無料):Google 検索での表示回数・クリック数・掲載順位・登録の状況。GA4(無料):アクセス元・読まれたページ・成果(キーイベント)。ヒートマップ(Clarity は無料):ページの中のクリック・スクロール・注目。
図2 3つの道具と役割
道具見ているもの詳しい記事
Search ConsoleGoogle 検索での表示回数・クリック数・掲載順位・登録の状況Search Consoleとは・検索順位の調べ方
GA4アクセス元・読まれたページ・成果(キーイベント)GA4とは・サイトのアクセス数の調べ方
ヒートマップページの中のクリック・スクロール・注目ヒートマップとは・Microsoft Clarityの使い方

3つの道具は数え方が違うため、同じ「アクセス」でも数字は一致しません。たとえば Search Console のクリック数と GA4 のセッション数は、Search Console ヘルプでも、集計の時刻や計測できる人の範囲の違いで合わないと説明されています。数字は道具ごとに分けて見ます。

見る3つの層:集客・行動・成果

アクセス解析で見るものは、どこから来たか(集客)、何を見たか(行動)、成果につながったか(成果)の3つの層に分けると整理しやすくなります。上の層から下の層へ進むほど人数は減るので、どの層で大きく減っているかを探すのが、改善の出発点になります。

見る3つの層。集客:どこから来たか(検索・SNS・広告・紹介)。行動:何を見たか(ページ・スクロール・クリック)。成果:申込・問い合わせにつながったか。上から順に、人数は減っていく。どこで減っているかを探す。
図3 見る3つの層
層確かめること使う道具・レポート
集客どこから何人来たか。検索での表示やクリックは増えたかGA4 のトラフィック獲得、Search Console の検索パフォーマンス
行動どのページが読まれ、どこまで読まれたかGA4 のページとスクリーン、ヒートマップ
成果申し込み・問い合わせ・相談ボタンのクリックは何件かGA4 のキーイベント(成果として指定したイベント)

成果の層を見るには、GA4 で成果にあたる行動をキーイベントとして指定しておく必要があります。指定していないと、集客と行動の数字はあっても、成果につながったかが分かりません。

始める手順

アクセス解析は、Search Console の登録、GA4 の設定(成果をキーイベントに)、ヒートマップの導入、自分たちのアクセスの除外、プライバシーポリシーへの記載の順に始めます。特に GA4 は、計測のタグを入れた日から数え始め、入れる前の数字は後から見られないため、サイトの公開と同時に済ませておくのが理想です。

アクセス解析を始める手順。1 Search Console に登録(所有権の確認・サイトマップの送信)、2 GA4 を設定(成果をキーイベントに・データ保持を14か月に)、3 ヒートマップを入れる(個人情報を隠す設定を確かめる)、4 自分たちのアクセスを外す(内部トラフィックの除外・オプトアウト)、5 プライバシーポリシーに書く(使っている道具の名前と目的)。
図4 始める手順
手順やること詳しい記事
1Search Console に登録し、サイトマップを送るSearch Consoleとは
2GA4 を入れ、成果をキーイベントに、データ保持期間を14か月にGA4とは
3ヒートマップを入れ、個人情報を隠す設定を確かめるヒートマップとは
4自分や社内のアクセスを計測から外すサイトのアクセス数の調べ方
5プライバシーポリシーに、使っている道具を書く―

毎月の回し方

アクセス解析は、月に1回、確かめたいことを先に決めてから数字を見て、次にやることを1つ決めるところまでを1回分として回します。Google も「Search Console の使い方」で、Search Console は月に1回程度、またはサイトの内容を変えたときに確認するよう勧めています。

毎月の回し方(1回分)。1 確かめたいことを書く(例:申込ページまで来た人は増えたか)、2 数字を見る(期間・端末・道具を先月とそろえる)、3 次の一手を1つ決める(やること・担当・期限)、4 実行して記録(変えた日と内容を残す)。
図5 毎月の回し方

数字を見る前に「何を確かめたいか」を書いておくと、たくさんある数字の中から見るべきものが決まります。次の一手は、やること・担当・期限まで決めて1つに絞ります。変えた日と内容を記録しておくと、翌月に「変えたことで数字が動いたか」を確かめられます。

社内や経営者に報告する場合は、経営者向けWebレポートの書き方で、見る数字を3つに絞り、1枚目に良かったこと・悪かったこと・次にやることをまとめる形を紹介しています。

よくある失敗

アクセス解析でよくある失敗は、数字を眺めて終わること、道具ごとの数字を混ぜること、期間や端末をそろえずに比べることの3つです。どれも、数字は見ているのに判断を誤ったり、何も決まらなかったりする原因になります。

アクセス解析でよくある失敗。数字を眺めて終わる → 見る前に確かめたいことを書き、次の一手を1つ決める。道具ごとの数字を混ぜる → GA4 と Search Console は数え方が違う。分けて書く。期間や端末をそろえない → 同じ長さの期間・同じ端末で比べる。
図6 よくある失敗
失敗起きること対策
数字を眺めて終わる毎月同じ数字を見るだけで、何も変わらない確かめたいことを先に書き、次の一手を1つ決める
道具ごとの数字を混ぜる「アクセスが合わない」と原因探しに時間を使う道具ごとに分けて書き、傾向だけを比べる
期間や端末をそろえない長い期間や PC とスマホの混在で、差を見誤る同じ長さの期間、同じ端末で比べる

のれんでの設定

このブログ(のれん)では、Google タグ マネージャーで GA4 と Microsoft Clarity を入れ、Search Console は GTM で所有権を確認しています。サイトに入れるタグを GTM の1つにまとめることで、道具を増やすときもサイトの HTML を直さずに済みます。

のれん(noren.blog)の計測の設定。Google タグ マネージャー:GA4・Clarity をまとめて入れる。GA4:相談ボタンのクリックをキーイベントに。Microsoft Clarity:ヒートマップ・録画(個人情報は初期設定で隠す)。Search Console:GTM で所有権を確認・サイトマップを送信。
図7 のれんの計測の設定

成果には、運営会社への相談ボタンのクリックをキーイベントとして指定しています。自分たちのアクセスは、記事を確かめるブラウザに Google アナリティクスのオプトアウトのアドオンを入れて外しています。使っている道具は、プライバシーポリシーに書いています。

よくある質問

アクセス解析は無料でできますか?

できます。Search Console と GA4 は Google が、ヒートマップの Microsoft Clarity は Microsoft が無料で提供しています。有料の道具は、分析の機能やサポートが加わるものです。

最初にどの数字を見ればいいですか?

まず、GA4 のトラフィック獲得でセッション数と、キーイベント(成果)の件数を見ます。集客と成果の2つが分かれば、次に行動(どのページが読まれたか)を見て、間で何が起きているかを探します。

どのくらいの頻度で見ればいいですか?

月に1回が目安です。Google も Search Console は月に1回程度、またはサイトの内容を変えたときに確認するよう勧めています。広告を動かしている時期は、もう少し短い間隔で見ることもあります。

アクセス解析を外部に頼むときは、何を渡せばいいですか?

GA4 と Search Console に、必要な権限だけを付けたユーザーとして追加します。Search Console では、Google は診断を頼む場合に読み取りの権限だけを渡すよう勧めています。

まとめ

アクセス解析は、次の順番で進めると、改善につながります。

  • アクセス解析は、どこから来て、何を見て、成果につながったかを数字で確かめ、改善に使う作業
  • 道具は、Search Console(来る前)・GA4(来てから)・ヒートマップ(ページの中)の3つ
  • 集客・行動・成果の3つの層で、どこで人が減っているかを探す
  • 公開と同時に、Search Console と GA4(キーイベント)を整える
  • 月に1回、確かめたいことを先に書き、次の一手を1つ決める

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出典・参考資料

  1. Search Console(サーチ コンソール)の使い方(2025-12-18 更新・2026年10月22日確認)(Google 検索セントラル)
  2. パフォーマンス レポート(検索結果):データの不一致に関するトラブルシューティング(2026年10月22日確認)(Search Console ヘルプ)
  3. [GA4] キーイベントについて(2026年10月22日確認)(アナリティクス ヘルプ)
  4. 内部トラフィックの除外(2026年10月22日確認)(アナリティクス ヘルプ)
  5. Frequently asked questions(Clarity・2026-10-16・2026年10月22日確認)(Microsoft Learn)
  6. SEO 業者が必要かどうか(2026-06-10 更新・2026年10月22日確認)(Google 検索セントラル)

この記事を書いた人

株式会社アップワードで、中小企業のWeb広告・SEO・アクセス解析を担当しています。広告の月次レポートやサイトの分析、AIを使った制作の仕組みづくりまで、実務で手を動かしています。

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