検索順位はSearch Consoleで調べるのが基本
自分のサイトの検索順位は、Google の Search Console の「検索パフォーマンス」で、検索語句(クエリ)ごと・ページごとの平均掲載順位を見るのが基本です。Google 自身が集計した数字で、実際に検索した人に表示された結果をもとにしているためです。
検索順位を調べる方法は、大きく3つあります。それぞれ分かることが違うので、目的に合わせて使い分けます。
| 方法 | 分かること | 向いている使い方 | 注意 |
|---|---|---|---|
| Search Console | 期間中の平均掲載順位・表示回数・クリック数 | 順位の記録と判断 | 自分のサイトしか見られない |
| 自分で検索する | その1回の順位と、検索結果の見え方 | 上位の記事の内容や、AIによる概要の出方の確認 | 場所や検索履歴で結果が変わる |
| 順位チェックツール | ツールが調べた順位 | 競合サイトとの比べ方の参考 | Google 検索に自動でアクセスする方式かを確かめる |
Search Consoleで順位を見る手順
順位は「検索パフォーマンス」の画面で、平均掲載順位をオンにし、クエリかページで絞り込んで確かめます。初めの状態では平均掲載順位が表に出ていないため、最初にオンにする必要があります。
- Search Console を開き、左のメニューの「検索パフォーマンス」を選びます。
- 上に並ぶ「合計クリック数」「合計表示回数」「平均 CTR」「平均掲載順位」のうち、「平均掲載順位」をクリックしてオンにします。
- 期間を決めます。初めは「3 か月」が選ばれています。週ごとの記録なら、「7 日間」か「28 日間」にそろえます。
- 表の「クエリ」のタブで検索語句ごとの順位を、「ページ」のタブでページごとの順位を見ます。特定の記事だけを見るときは、上の「フィルタを追加」からページのURLで絞り込みます。
- 表の「掲載順位」の列が、その語句またはページの平均掲載順位です。
最新の日付のデータは暫定の値で、グラフでは点線で表示されます。数時間で数字が変わることがあるため、記録するときは前日までの期間にします。
平均掲載順位の数え方
平均掲載順位は、1回の検索でサイトが一番上に出た位置を使い、表示されたすべての検索で平均した数字です。Search Console ヘルプでは、1つの検索で自分のサイトのリンクが2位・4位・6位に出たら2位を使い、別の検索で3位に出たら、平均は2.5位になると説明されています。
この数え方から、読むときに気をつけたい点が2つあります。1つは、表示されなかった検索は平均に入らないことです。検索結果の2ページ目以降にあり、誰にも表示されなかった回は数えられません。もう1つは、同じ語句でも、表示された回ごとに位置が違えば平均になることです。平均が10位でも、毎回10位に出ているとは限りません。
AIによる概要の中のリンクの数え方
Google の「AIによる概要」に自分のページがリンクされた場合、AIによる概要は検索結果の中で1つの位置として数えられます。Search Console ヘルプでは、AIによる概要の中にあるリンクには、すべて同じ掲載順位が付くと説明されています。
そのため、AIによる概要に引用されると、通常の結果ではもっと下にあるページでも、掲載順位が上の数字になることがあります。AI検索への対応はAIO・LLMO対策のやり方でまとめています。
自分で検索した順位と一致しない理由
自分で検索した順位、順位チェックツールの順位、Search Console の平均掲載順位が一致しないのは、検索する場所や履歴で結果が変わることと、平均か1回の結果かが違うことが主な理由です。どれかが間違っているのではなく、測っているものが違います。
| 理由 | 中身 | 根拠 |
|---|---|---|
| 検索する人で結果が変わる | Google は、位置情報・過去の検索履歴・検索の設定などを使って結果を変えることがある | Google「How Search Works」 |
| 平均か1回か | Search Console は期間中の平均。自分の検索はその1回 | Search Console ヘルプ |
| 表示されたときだけ数える | 表示されなかった検索は平均に入らない | Search Console ヘルプ |
| 見え方が違う | AIによる概要などは1つの位置として数える | Search Console ヘルプ |
ブラウザのシークレットウィンドウで検索すると、検索履歴の影響は減らせます。ただし、場所などの違いは残るため、Search Console の数字と同じになるとは限りません。自分で検索するのは、順位を測るためではなく、上位にどんな記事が並んでいるか、AIによる概要がどう出ているかを見るためと考えると使い分けやすくなります。
順位チェックツールを使うときの注意
Google は、順位の確認を目的とした検索結果の自動取得(スクレイピング)を、スパムに関するポリシーの「機械生成トラフィック」に含めています。ポリシーでは、明示的な許可なく Google 検索に自動でアクセスする行為もこれに含まれるとされています。
順位チェックツールには、検索結果を自動で取得して順位を調べる方式のものがあります。導入する前に、そのツールがどのような方法で順位を取得しているかを確かめ、自社の判断で使うかどうかを決めます。自分のサイトの順位を知ることが目的なら、Search Console だけで足ります。
ツールが役立つのは、競合サイトの順位を比べたい場合や、多くの語句の順位を毎日追いたい場合です。その場合も、ツールの順位と Search Console の平均掲載順位は測り方が違うため、同じ表の中で混ぜて比べないようにします。
順位は週1回、同じ条件で記録する
順位は日によって動くため、毎日見るより、週に1回、同じ期間・同じ絞り込みで記録して、4週間の流れで判断するほうが判断を誤りにくくなります。これは運用の目安で、Google が頻度を決めているわけではありません。
記録するときは、サイト全体の平均掲載順位ではなく、ページか語句に絞り込んだ数字を残します。サイト全体の平均は、新しく表示される語句が増えると、順位が変わっていなくても下がって見えるためです。
新しい記事を出した直後は、表示される語句が少しずつ増えていく時期です。サイト全体の平均掲載順位が下がっても、記事が検索結果に出始めた結果であることが多いので、ページごとの数字で確かめます。
順位が下がったときの確認の順番
順位が下がったときは、まず表示回数とクリック数も一緒に下がったかを確かめ、次にそのページが登録されたままか、同じ語句に別のページが出ていないかを確かめます。順位だけが下がり、表示回数とクリック数が変わっていなければ、平均の中身が変わっただけのことがあります。
| 順番 | 確かめること | 見る場所 |
|---|---|---|
| 1 | 表示回数・クリック数も下がったか | 検索パフォーマンス(同じ期間で比べる) |
| 2 | ページが登録されたままか | URL検査(noindex・転送・エラー) |
| 3 | 同じ語句に別のページが出ていないか | 検索パフォーマンスで語句を選び「ページ」のタブ |
| 4 | 検索結果の顔ぶれが変わったか | 自分で検索して、上位の記事の内容を見る |
2と3は、サイトの技術的な問題や、記事どうしの重なりを調べる作業です。手順はSEO診断のやり方で、直し方はSEOの内部対策のやり方でまとめています。
よくある質問
シークレットウィンドウで検索すれば、正しい順位が分かりますか?
検索履歴の影響は減らせますが、場所などによる違いは残るため、Search Console の数字と一致するとは限りません。順位の記録には Search Console の平均掲載順位を使い、自分の検索は検索結果の見え方を確かめるために使います。
平均掲載順位が10位なら、1ページ目に出ていますか?
毎回1ページ目に出ているとは限りません。平均なので、5位の回と15位の回が混ざって10位になっていることもあります。表示回数とあわせて、期間を短くして見ると様子がつかみやすくなります。
順位が上がったのに、クリックが増えません。
検索結果の見え方で変わることがあります。AIによる概要や広告など、通常の結果より上に表示される枠が増えると、順位が同じでもクリックされにくくなることがあるため、クリック率(CTR)もあわせて見ます。
新しい記事の順位は、いつから見られますか?
記事が Google に登録され、検索結果に表示されてから見られます。公開したばかりの記事は表示回数が少なく、平均掲載順位が大きく動くので、数週間たって表示回数が増えてから判断します。
まとめ
検索順位は、次の考え方で調べると、数字に振り回されません。
- 順位の記録は、Search Console の平均掲載順位を、クエリかページに絞り込んで見る
- 平均掲載順位は、1回の検索で一番上に出た位置を、表示されたすべての検索で平均した数字
- 自分で検索した順位やツールの順位とは、測り方が違うので一致しない
- 順位の確認のための検索結果の自動取得は、Google のポリシーで機械生成トラフィックに含まれる
- 週に1回、同じ条件で記録し、4週間の流れで判断する
アクセス解析の道具の使い方は、GA4とはで紹介しています。